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胃癌の予防 ②(2013年5月の記事)

※こちらはバックナンバーです。内容にご注意ください。
記載記事に関しては、情報が古い場合があります。
制度や期間など内容が現在と異なる場合がありますので、不明な点は主治医および各市町村の窓口までお問い合わせください。
医師 後藤 等

-慢性胃炎のピロリ菌除菌が保険適応に-
胃癌検診(胃透視、胃力メラ)は今後…ピロリ菌感染の既往の無い人は、受けなくてもいいの?

はじめに

胃癌は日本人に最も多い癌の1つです。今でも肺癌に次いで癌による死亡原因の第2位にランクされています。

これまでは、胃癌の原因が特定出来なかったので、一次予防の方法は確定出来ず、二次予防として胃癌の早期発見を目的に胃癌検診が行われてきました。

胃癌の原因は、ピロリ菌感染

WHO(世界保健機構)は、1994年に、疫学調査からピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)を発癌物質と認定しています。

ピロリ菌は煙草と同じ程度に強力な癌の原因であり感染者は年間約0.4%の確率で胃癌になると言われています。

ピロリ菌は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の、主な原因である事が判明し、2000年に除菌治療が保険適用され、除菌が成功すると潰瘍の再発がほぼ無くなりました。

その後、胃MALTリンパ腫、特発生血小板減少性紫斑病、加えて早期胃癌内視鏡治療後にも、除菌治療の保険適用が拡大されてきました。又、鉄欠乏貧血との関連も注目されています。

胃に関しては、慢性胃炎、胃粘膜萎縮、過形成ポリープ、黄色腫などが、ピロリ菌と関連しています。

その後の様々な研究成果で、胃癌は主な原因がピロリ菌感染である事が明らかになり、遂に慢性胃炎の除菌治療が、本年2月22日から保険で認められる様になりました。

胃癌検診

ピロリ菌感染者は近年減少傾向にあり、現在日本では、推定で3,500万人と言われています。若年者程少なく、50歳代以後も約半数に留まっています。

ピロリ菌感染が胃癌の主な原因であるので、胃癌検診では、ピロリ菌感染有無の検査が重要視されるべきです。

自治体の胃癌検診は、40歳以後の全ての人を対象に実施してきましたが、今後はピロリ菌感染者、感染既往者に重点を置くべき事が判明したのです。

除菌治療とその後の検査

20歳未満の人が除菌に成功すれば胃癌の発症は、ほぼ完全に予防されると考えられています。

未だほんの少数ですが、進歩的な自治体では胃癌撲滅を目指して小中学生などの除菌が、実施されています。

胃癌は、除菌で50歳~60歳でも20分の1に減り、全年齢層では3分の1になると椎計されています。

50歳代以後では半数に登るピロリ菌感染者は胃癌検診を毎年受ける事が二次予防として大変重要です。

ピロリ菌の除菌が出来ても、除菌後にも胃癌発症が有る事、除菌時点で見逃されている微小胃癌を早期に発見して治療に結びつけるためにも定期的な胃カメラ検査が必須です。

ピロリ菌の検査

胃の検査を受けて、胃炎所見が有り、ピロリ菌のチェックを受ける際には、保険が適応されますが、医療機関によっては検診としてもピロリ菌のチェックを受ける事が出来ます。

ピロリ菌の検査は血液検査、尿検査、便検査、胃カメラの時に実施可能な検査、尿素呼気試験等様々な方法が有ります。ご相談下さい。

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